delimiter

十数年ぶりのIPA情報処理技術者試験を受けてきた

2024-10-13

今日は、情報処理安全確保支援士(SC)という試験を受けてきた。 IPAの試験を受けるのは十年以上ぶり。


私にとっては、10代のころに、ソフトウェア開発技術者(今でいう応用情報)に合格したのが最後。その後何度かエンベデッドスペシャリストを目指そうと思ったけど、第0次試験に落ちて(勉強する時間が無く、試験会場にたどり着けなかった)、ベンチャー企業に身を投じるようになってからは、なおのこと、必要性が無かったので、受けてこなかった。


なぜいま受けることにしたのか。 いろいろ理由はある。 いい年なので、自分の職業能力や市場価値をキープするため。 ベンチャーを渡り歩くときにはリファラルが武器だったが、少し心許なくなってきたため。 能力や経験を現物化というか対外的に証明するため。 食い扶持を稼ぐため。つまり、政府が言う「今後セキュリティ人材が不足する・ニーズがある」という言葉を真に受けて。 この試験分野と近いことを実務でやっていて受けやすそうだったため。 実務で本当に使うから学習モチベーションがあるため。 公官庁のプロジェクトに入札するときにSCのアサインが必要になるため。 こんな感じか。


試験のおよそ2週間くらい前に、受験票が郵送されてきたので、それを契機に勉強をスタートした。 高度試験の共通午前問題のためのテキストを1冊一通り読んで、 SCに特化したテキストを2冊読んだ。 2週間でぎりぎりって感じだった。 試験対策がさしせまった動機だけど、実務に活用できそうな、有意義な勉強時間だったと思う。 家族がいて、日常的な家事や育児があるので、独身者ほど自由な勉強時間はとれないが、私の場合、 自由な時間があっても、どうせ悦楽のために溶かしてしまうのがオチ である、ほどよいプレッシャーだったと思う。これ以上は望めないし、言い訳もできない。


覚悟はしていたが、試験の前夜は、極度の緊張でうまく睡眠がとれなかった。 よく眠れる常備薬の漢方をがっつり服用していたが、効果があったのかどうかはわからない。


今回の試験は、都心の某貸し会議室で受けた。 この会場はSCの受験者しかおらず、1000人近くいただろうか。 会場が微妙に寒かったせいで、 おしっこが近くて危険だった。 血流が滞る感じもあった。現地のコンビニであったかい飲み物を調達した。 試験の合間の休憩時間は短く、また、男子トイレが長蛇の列という珍しい光景を見ることができた。しかし回転が速いので、5分くらい並べば、トイレにはたどり着ける感じだった。 待ち時間は、試験勉強よりもほとんど瞑想して過ごしていた。


さて、試験の中身だが・・・。


午前試験は、応用情報を勉強していれば当然わかる簡単な問題を多数落とすこととなった。 「逆ポーランド記法」とか、たぶんテキストにも書いてあったが、完全に蒸発していた。 時計を見て時間配分を意識したが、それでも、ぎりぎりで余裕は無かった。


午後試験は、職業意識を発揮して、純粋に「俺はいまからコンサル業務をやるんだ」という気持ちで臨んだ。SCの午後は、4問のうちから2問を選択するのだが、時間がありそうだったので、3問解いてみて期待値が高そうな2問を選択することにした。部屋の気温が低いせいで身体的苦痛があったが、途中退出せずに、最後までねばった。過去の「ソフ開」の経験では、午後試験は自分が思っているよりも大きく下回る点数になる。一問も無駄にはできないと思っていた。


試験が終わったあと。 今回受けた某貸し会議室は、ビルの13階くらいの場所にあり、エレベーターが激混みするため、時差退出することとなっていたので、試験が終わったあとも30分くらい席にいる必要があったが、その時間で、わからなかった問題のフォローアップをして過ごした。


午前試験については、当日、回答例がサイトに公開される。私が受けたのはこれだ。


https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/2024r06.html#aki


午前I は自己採点で60点くらい(悩んでいて回答が不確かな問題があった)。 合格ラインは60点以上。 時間ぎりぎりだったため、マークミス等の可能性もあり、バッファが無い。危険水準。 午前I は応用情報と同レベルの問題が、厳選して出題されている。私のように、応用情報を受けずにいきなり高度試験を受ける人々にとっては、午前I突破が難しいと聞く。テキストによる対策に救われた部分が大きいし、もっと時間をかければさらに点数を上げられそうなイメージがある。


午前II は、自己採点で70点くらいだと思われる。


午後試験の回答例は、およそ2ヶ月後。 9割がた回答できたが、あまり自信は無い。知識が足りなかったので、経験でぶん殴った感じだ。ケアレスミスも多かろう。


合否がわかるのもおよそ2ヶ月後。 不合格だったら、もう一回受けてみる。次はいける気がする。 合格だったら、これを機に他の高度試験も受けてみる。春試験のなかではサービスマネージャーとシステムアーキテクトに興味があるが、たぶん熱量が続かないので、受けるとしても秋試験だろう。


というわけで、合格でも不合格でもあまり変わらないと思う。 試験のことをしばらく頭から追い出すために、こうやって日記としてアウトプットした次第。 .

 2024-10-13