1月と2月はあまり小説を読まずに技術書やらビジネス書のほうを多く読んだ。それでも、たまには知識にあふれた堅苦しい本ばかりではなく、想像上の物語を読みたくなってしまう。 ちなみに村上春樹は読んでいない。
私たちは生きているのか?
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B06X6GLW3X/ 続きモノの4作目なので、「彼女は一人で歩くのか?」から読んだほうが面白い。 このシリーズはSF小説で、テクノロジーの進化によって人間以外の知性が出現している世界を描いている。ロボットから発展した人間とほぼ変わらない人造人間とか、スーパーコンピュータの上に乗った人工知能とか、ネットワークに潜む分散型人工知能とか。同時に人間もほとんどマシンに近づいている。人間は生きているのか?生きているとは何なのだ?
夜行
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01LY46K4M/
行方不明になった「長谷川さん」と同版画家の連作「夜行」にまつわる短編集。読んでいて不安になる、ミステリアスな奇譚集といった感じか。
本作は、発売前から作品のためのWebサイトを立ち上げたり、Twitterアカウントを用意したりして宣伝活動を活発に行っていたのが印象的だった。Webの世界に戦線が拡大している。
know
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00FJ1DWH8/
2013年の本なので、やや古い。 この本は、雑誌 BRUTUS の本特集から知った。 電脳化された世界を描くSF小説。人間以外の知性体を発達させるのではなく、人間にコンピュータを搭載する方向の世界。ちょっとディストピアっぽい。 電脳戦あり。エロ描写あり。たぶん「死」が大きなテーマ。キャラが立っていて好きだ。軽く読める。