最近こんな感じでスカイリムを遊んでいる。 いや、正確に言えば、それほど遊んでいない。 自分専用の Windows PC を手放して久しいので、プレイ環境が無かったのだが、久しぶりに遊んでみたくなったので、軽く環境構築をしてみた。 こういうことを考えて環境構築しているよ、というのをだらだら書いてみる。具体的なMODリストではない。 初心者向けのチュートリアルは無い。 また、一般的なプレイガイドやMODガイドとは全く異なるだろう。
時間を無駄にするのはよそう
私の場合は、ほとんどTRPGっぽい感じでロールプレイにフォーカスしている。 世の中には、例えば、戦闘システムの大幅なオーバーホールMODもある。ソウルライクなシビアな戦闘やコンボができるようになるのだが、私は、こういうのは入れていない。
簡略化すべきところは、どんどん簡略化している。 ゲームの難易度は頻繁に落としているし、 Experience Multiplier というMODで爆速でレベルが上がるようにもしている。 Experience Multiplier は同時にキャラの「苦手なことやハンディキャップ」を表現するのにも便利である。
コンソールコマンドも適度に使う。 例えば、何か特別な才能を持つ魔術師ならば、
player.modav magicka 500
という具合にパラメータをいじって、キャラクターに特色を加えることができる。 また、スキル系統も同様に、
# 回復スキルを底上げ
player.modav restoration N
# 回復スキルの効力を底上げ
player.modav restorationpowermod N
# 回復スキルの消費マジカ底上げ
player.modav restorationmod N
といった具合にコンソールコマンドで調整できるので、よく使っている。
一方で、適度な縛りも設ける。 サバイバルモードは大抵有効にしている。つまり、ファストトラベルはしないことにしている。
ゲームシステムにあれこれ決めさせるのも良いが、 「俺が決めた俺のルールで遊ぶ」ということを大事にしている。
バージョン
最新版の Skyrim AE にする。そもそも私はいま古いバージョンの環境を持っていないので。
しないこと
翻訳しない
英語版でプレイする。 また、MODはすべて英語のままにする。
翻訳しないと決めてしまえば、わずらわしい翻訳作業も不要だし、翻訳不足にともなう違和感も無い。 なにか新しいMODを導入するときに、翻訳するフローだと、翻訳辞書をどこぞから入手し、tesvtranslatorなどのツールで翻訳してESPを書き換えることが必要だった。 フォントの問題も気になるところ。skyrimのswfには限られたフォントしか入っていないので、フォントを拡充するMODを入れることが当たり前だったが、私の今の環境では、なにもフォントをいじっていない。 それから、AddItemMenu などでアイテムを探すことが非常に簡単になる。例えば、黒壇のインゴットがほしいときに(普段ちゃんとゲーム内で入手するよ)、「ebony ingot」という具合に一発でキーワード検索できる。
FNIS / Nemesisを入れない
FNIS や Nemesis は、なんとなく、必須MODだと考えていました。 しかし、私のプレイスタイルだと、無くても大丈夫なことがわかってきたので、入れないことに決めた。 ひとたびFNISを導入してしまうと、MODの選択肢が増えすぎて疲れる。また、システムも一気に不安定化する。それに、翻訳と同じく、いちいちビルドし直すのも疲れるのだ。 したがって私のMODリストにはFNISに依存するものは無い。 FNISが無くてもさほど不自由しないのは、 Open Animation Replacer およびその前身といえる Dynamic Animation Replacer の功績が大きいだろう。
ドッジMODだけは全滅するので、あきらめるしかない。
スクリプトを減らし、セーブデータ肥大化させない
セーブデータ肥大化に対して注意を払っているMODや、スクリプトフリーのMOD、SKSEプラグイン化しているMODを意識的に選ぶ。
意外とスクリプト使ってるじゃん、というのが XPMSSE である。実はスケルトンを入れ替えているだけではないのだ。XP32 Maximum Skeleton lite を導入してスクリプトを封じるのが良いみたいだ。
サバイバルMODに Survival Mode Improved - SKSE を使うようにしている。これは、サバイバルモードとかなり近い機能を提供しつつ、SKSEプラグインで実装している。難易度も少しマイルドになる気がする。 バニラのサバイバルモードはスクリプトで実装されているので重いとのこと。
スクリプトを減らすという観点では、 SPID (Spell Perk Item Distributor) の功績も大きい。テキストファイルで条件を記述することで、任意のSpell,Perk,Itemを、任意のアクターに付与できる。自分でも少しいじっている。
肌の露出を減らす
ポルノ中毒を未然に防ぎ、健全な状態を保つ。 他人に見られて恥ずかしくない状態を保つ。 実際に、私はいま個人の Windows PC を持っていなくて(LinuxやMacを普段使っているためである)。共用のマシンにインストールしているというのも理由のひとつ。
CBBEやUNPなどの体型メッシュMODを入れると、デフォルトの選択肢として、装備を外したキャラクターがヌードになってしまうが、 下着がついたバージョンのメッシュを選んでインストールすることで、ヌードを避ける。
また、Enhanced Blood Texture のような流血を認めるかどうかは判断に悩むところだが、強すぎる刺激は精神的な依存性を高めてしまうので、避けたほうが無難。
ESP空間の消費を避ける
昔はMODを入れすぎていて、ESP空間が Fx番台まで(240個以上)埋まっており、ぎりぎりの戦いをしていたように思う。 今回すっきりさせたので 4x番台で落ち着いている。 また、ESP空間を消費しない ESL形式もけっこう普及してきたように思う。 MOD本体はESLにして配布をSPID任せにする、というパターンも割と見かける。LeveledListの競合も無くなるのでうれしい。
画質の追求しすぎを避ける
可能な限りパフォーマンスに注意を払って60fpsをキープできるようにしておく。 当初は、ENBやHDTも入れないでおこうと考えたが、 パフォーマンスや安定性を見ながら少しずつ制限を緩和しており、今はどちらも導入済み。
今使っているマシンのグラフィックは GeForce GTX 1060 です。
ストレスフリーに注力
というわけで・・・
- MODの付け外しが簡単にできること
- パフォーマンスが悪化しないこと
- セーブデータが大きくならないこと
- (大きいとクイックセーブが数秒がかりにになる)
- New Game するのが苦にならないこと
- MODが多すぎると初期設定が大変。また、スクリプトが集中するのでCTDしがち。
- MCMの設定を保存しておいてくれるMODを積極的に探す
- そもそもCTDしない環境を作り込んでいくこと
- 以前はもうひどい頻度でCTDしていたなあ
- いまの環境だと、数時間起動しっぱなしでもCTDしない。
- 没頭しすぎないこと
こんなことを意識してストレスフリーな環境を保つようにしている。
チャットAIをお供に
ChatGPT または Anthropic Claude を使うと、キャラクター設定やストーリーを補強してくれる。以下のようなプロンプトを考えてみた。これをシステムプロンプトまたは会話の最初に伝える。
スカイリムのロールプレイのためのアイデアを一緒に考えましょう。
あなたは私と対話を通じて魅力的なキャラクターとイマーシブなプレイ目標を設計していきます。
以下に、決めるべき事柄を示しますが、例であり、積極的に逸脱できます。
# キャラクター
名前(カタカナとアルファベットを併記)
種族
職業
性格
D&Dアラインメント
バックグラウンド
弱点やハンディキャップなど
特技、特殊能力、ギフトなど
# 体験
主な目標
主な目標
敵と味方
それから、ある程度の条件も伝える。男なのか女なのか、正義なのか悪なのか、お好みで。 また、このプロンプトだと、なんだか似た名前しか出てこないので、「10個考えてサマリを教えて」といった具合にたくさん出してもらうと、名前も少しばらける。
初期のアイデアが見えてきたら、さらに対話して、キャラクターのディテールを作り込むことができる。例えば、「彼は人間社会に適応している吸血鬼に対してどのようなスタンスをとるのだろうか?」といった微妙に難しい問題をAIといっしょに考えることができます。
テキスト生成AIは、小説のプロットくらいは簡単に書けるポテンシャルがある。しかし、その根底の価値観は、アメリカの大衆文化である。どこかで聞いたような話が多いし、あえて注文しない限り、意外性があるストーリーというのは出にくい印象。
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